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HIV検査はいつから?検査時期・方法・ウインドウピリオドについて

まず知っておきたいこと

HIV検査では、感染の可能性があった日から検査までにどのくらい時間が経過しているかが重要です。 感染直後は、HIVに感染していても検査で陰性となることがあり、この期間を 「ウインドウ期(ウインドウピリオド)」といいます。 検査方法によってHIVを検出できるようになる時期が異なるため、 検査時期と検査方法をセットで考える必要があります。

検査はいつから?
ウインドウピリオド
検査の種類
結果の見方

HIV検査はいつから受けられる?

HIV検査は、感染の可能性があった直後では正しく判定できないことがあります。 検査で調べる対象が体内で十分に増えるまでに時間がかかるためです。

厚生労働省のHIV検査・相談マップでは、核酸増幅検査(NAT)では感染機会から 2〜3週間程度、抗体検査では1か月程度経過すると、感染している場合に陽性となる可能性が高いと説明しています。 一方、陰性を最終的に確認する目的では、感染の可能性があった日から3か月以降の再検査が推奨されています。

HIV検査はいつから受けられるかを示した検査時期の目安
早期の検出

2〜3週間程度

NATではHIV-1の遺伝子を調べます。 抗体検査より早い時期から検出できる場合がありますが、 医療機関などで実施される検査です。

スクリーニング

1か月程度〜

HIV抗体は感染後およそ4週間から検出されるようになります。 第4世代の抗原・抗体検査では、抗体に加えてHIV-1 p24抗原も調べます。

陰性の最終確認

3か月以降

検査で陽性となる時期には個人差があるため、 厚生労働省のHIV検査・相談マップでは、 陰性を確認する目的で3か月以降の再検査を勧めています。

「検査できる時期」と「陰性を最終確認する時期」は同じではありません。
感染機会から3か月以内でも検査を受ける意味はあります。 ただし、早い時期の検査で陰性だった場合は、 検査方法や受検時期に応じて再検査が必要になることがあります。

HIV検査のウインドウピリオドとは

HIVに感染してから、検査で感染を検出できるようになるまでの期間を 「ウインドウ期(ウインドウピリオド)」といいます。 この期間に検査を受けると、実際には感染していても陰性となる可能性があります。

ウインドウピリオドの長さは、何を検出する検査かによって異なります。 HIV-1 RNAを調べるNAT、HIV-1 p24抗原とHIV-1/2抗体を調べる第4世代抗原・抗体検査、 抗体のみを調べる検査では、検出可能になる時期が同じではありません。

HIV検査のウインドウピリオドと検出可能時期のイメージ
ポイント: 早く検査を受けたい場合でも、「いつ感染機会があったか」と「どの検査を受けるか」を確認することが重要です。

HIV検査|1か月・2か月・3か月ではどう考える?

「1か月で陰性なら大丈夫?」「2か月なら信頼できる?」「3か月必要?」という疑問は多くあります。 検査時期を考える際は、早期に感染を見つけられる可能性と、 陰性を最終的に確認するタイミングを分けて考えることが大切です。

HIV検査を1か月・2か月・3か月で受ける場合の考え方

1か月

HIVに感染している場合、1か月程度で抗体検査が陽性となる可能性は高くなります。 そのため検査を受ける意味はありますが、 陰性の場合は最終確認として後日の再検査が勧められます。

2か月

1か月時点よりさらに時間が経過していますが、 「2か月なら必ず陰性確定」と一律には扱いません。 検査方法や検査施設の案内に従ってください。

3か月

厚生労働省のHIV検査・相談マップでは、 感染していないことを確認する目的で、 感染機会から3か月以降の再検査を勧めています。

HIV検査の種類

HIV検査には、抗原・抗体を調べる検査と、HIVの遺伝子を調べるNATなどがあります。 また、HIV感染を診断する際は、まずスクリーニング検査を行い、 必要に応じて確認検査へ進みます。

HIV検査の種類としてNAT検査、第4世代検査、抗体検査を示した図
スクリーニング検査

第4世代 HIV-1/2抗原・抗体検査

HIV-1/2抗体に加えてHIV-1 p24抗原を検出する検査です。 抗体のみを調べる検査より、感染初期を検出しやすい特徴があります。

早期診断・確認に用いられる検査

核酸増幅検査(NAT)

HIV-1 RNAなどのウイルス遺伝子を検出する検査です。 抗原・抗体検査より早い時期から検出できる場合があります。

確認検査

HIV-1/2抗体確認検査

スクリーニング検査で陽性または判定保留となった場合に、 HIV-1とHIV-2の抗体を確認する検査が用いられます。 現在の病原体検出マニュアルでは医療機関向けにGeenius HIV 1/2 キットが示されています。

検査結果の確認

確認検査は1種類だけとは限りません

スクリーニングの結果や感染時期などに応じて、 抗体確認検査やNATを組み合わせて診断します。 スクリーニング陽性だけではHIV感染確定とはなりません。

HIV検査の流れ|スクリーニング検査と確認検査

HIV検査のスクリーニング検査から結果判定、確認検査までの流れ
1.スクリーニング検査 できるだけ感染を見逃さないための最初の検査
→
2.結果を確認 陰性/陽性または判定保留
→
3.必要なら確認検査 抗体確認検査やNATで感染の有無を確認

スクリーニング検査が陰性の場合でも、感染機会から十分な期間が経過していない場合は、 ウインドウピリオドを考慮する必要があります。 一方、スクリーニング検査が陽性または判定保留の場合は、 確認検査を行ってHIV感染の有無を確認します。

HIV検査で偽陽性になることはある?

あります。スクリーニング検査では、実際にはHIVに感染していなくても陽性反応が出る 「偽陽性」が生じることがあります。 そのため、スクリーニング検査で陽性となっただけではHIV感染は確定しません。

確認検査で陽性となった場合にHIV感染と診断されます。 スクリーニング検査で陽性という結果を受け取った場合は、 自己判断せず、確認検査の結果まで確認することが重要です。

あおぞら研究所でのHIV検査

あおぞら研究所のHIV郵送検査では、 スクリーニング検査としてECLIA法による第4世代HIV抗原・抗体検査を行っています。

あおぞら研究所では、陰性を確認する目的では感染機会から3か月以上経過してからの検査を推奨しています。

郵送検査と医療機関での検査は役割が異なります。
NATなど、より早期の感染診断が必要な場合や、スクリーニング検査で陽性となった場合は、 医療機関等での検査・確認が必要です。

HIV検査はどこで受けられる?

保健所・自治体の検査

全国の多くの保健所や自治体の検査施設で、 無料・匿名のHIV検査を受けられます。 実施日、予約の要否、検査方法などは施設ごとに異なります。

医療機関

医療機関でもHIV検査を受けられます。 急性感染が疑われる場合やNATを希望する場合、 スクリーニング陽性後の確認検査などは医療機関へ相談してください。

郵送検査

自宅で検体を採取して郵送し、Webなどで結果を確認する方法です。 あおぞら研究所でもHIV郵送検査キットをご用意しています。

全国の検査・相談施設は、 厚生労働省「HIV検査・相談マップ」 から検索できます。

どんなときにHIV検査を受けたらよい?

コンドームを使用しない性的接触など、HIV感染が心配になる機会があった場合は、 症状がなくても検査を検討してください。 HIVは感染していても症状が出ないことがあるため、症状だけでは判断できません。

HIVの初期症状や感染経路については、 「HIVとは?初期症状・感染経路・潜伏期間について」 で詳しく解説しています。

自宅でHIV検査をしたい方へ

あおぞら研究所では、自宅で検体を採取して郵送できるHIV検査キットをご用意しています。 検査項目や価格、採取方法を確認して、ご自身に合った検査をお選びください。

HIVについてもう一度確認したい

初期症状、感染経路、感染後の経過について解説しています。

HIVについて詳しく見る

自宅でHIV検査をしたい

郵送HIV検査キットの種類、価格、採取方法をご案内します。

HIV郵送検査キットを見る

HIV検査についてよくある質問

Q. HIV検査は1か月で分かりますか?

感染している場合、1か月程度で抗体検査が陽性となる可能性は高くなります。 1か月時点で検査を受ける意味はありますが、陰性の場合は、 最終確認のため感染機会から3か月以降の再検査が勧められます。

Q. HIV検査が2か月で陰性なら確定ですか?

「2か月なら必ず陰性確定」と一律には扱いません。 検査方法や施設によって案内が異なるため、 陰性の最終確認時期は受検した施設の説明に従ってください。

Q. HIV検査は3か月後なら陰性を確認できますか?

厚生労働省のHIV検査・相談マップでは、 感染していないことを確認する目的で、 感染機会から3か月以降の再検査を勧めています。

Q. 第4世代HIV検査とは何ですか?

HIV-1/2抗体に加え、HIV-1 p24抗原も同時に検出する抗原・抗体検査です。 抗体のみを調べる検査より感染初期を検出しやすい特徴があります。

Q. NAT検査とは何ですか?

HIV-1 RNAなどのウイルス遺伝子を検出する核酸増幅検査です。 抗原・抗体検査より早期から検出できる場合があり、 急性感染が疑われる場合などに医療機関で用いられます。

Q. スクリーニング検査が陽性ならHIV感染確定ですか?

いいえ。スクリーニング検査では偽陽性が生じることがあるため、 陽性または判定保留の場合は確認検査を行います。 確認検査の結果によってHIV感染の有無を判断します。

Q. 保健所では無料でHIV検査を受けられますか?

全国の多くの保健所や自治体の検査施設では、無料・匿名でHIV検査を受けられます。 実施日や予約方法は施設によって異なるため、事前に確認してください。

主な情報源

執筆・監修

日本性感染症学会認定医 内田千秋

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